ITパスポート試験対策 【コンピューターシステム②】

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ITパスポートの【テクノロジ系】におけるハードディスクの多重化(RAID)やシステムの評価指数などについて学習を進めていきましょう!

コンピュータのハードディスクの構成変更による、障害に強いシステム構築技術(RAID)についてしっかりと理解しておきましょう!

システムの性能や信頼性を評価する『性能』、『経済性』、『信頼性』についてはITパスポート試験でもかなりの確率で出題される内容です。確実に語句の意味や内容を覚えるようにしましょう!
特に『信頼性』に関わる部分は非常に重要な項目となっています。



コンピューターシステムにおける重要語句

ハードディスクの多重化(RAID)について

RAID

複数のハードディスクを、あたかも一つのハードディスクであるかのように扱う技術
RAIDにはRAID_0~RAID_6までの7つのレベルが存在している。

ストライピング

RAID_0にあたり、データを複数のハードディスクに分散させて書き込む記憶方式
データを多重化しないため、ハードディスクに並列でアクセス出来る為、データの読み書きは高速化されるが、ディスクが増えた分だけ、故障するリスクは上昇し、可能性は下がってしまう。

ミラーリング

RAID_1にあたり、複数のハードディスクに同じデータを書き込む記憶方式
ミラーリングにより全てのデータが多重化されているため、保存されるデータ量が増えることにより、処理速度も遅くなる傾向があり、費用が多くかかることにつながります。
メリットとしては、万が一つのディスクが破損しても、別のディスクを使って処理を続けることができます。

NAS

ネットワークに接続して使用するファイルサーバ専用機
ハードディスクやOSなどが一体となった『ファイルを共有するためのサーバ』をファイルサーバ専用機と定義されている。

システムの評価指標について

①性能:処理が速いか

システムの性能を評価する指標として『応答時間』がある。
応答時間とは処理にかかる時間で『レスポンスタイム』とも呼ばれている。

ベンチマークテスト

システムの性能を比較するために行うテスト

②経済性:安いか

システムを活用する以上、トータルコストや費用対効果を考慮する必要がある。

初期コスト(イニシャルコスト)
システムの導入にかかる費用で『システム導入時に発生する費用』と表現される。
運用コスト(ランニングコスト)
システムの運用や故障を直すのにかかる費用で『導入後に発生する運用・管理費の総額』と表現される
TCO
初期コストと運用コストを合せた費用

③信頼性:正常に動作しているか

システムの信頼性を評価する重要な項目

MTBF(平均故障間隔)
故障と故障の間で『システムが故障せずに正しく動いていた時間の平均値』を表現している
システムの信頼性を表す指標の一つで、MTBFの値が大きいシステムほど信頼性の高いシステムとなる。
MTBF = 稼動時間の合計 / 故障の回数
MTTR(平均修理時間)
修理にかかった時間で『システムが稼働していなかった時間の平均値』を表現している
MTTRの値が小さいほど保守性が高いシステムとなる。
MTTR = 故障時間の合計 / 故障の回数
稼働率
システムが故障せずに動いていた時間の割合
稼働率が高いシステムほど可用性が高いシステムとなる。
稼働率 = MTBF / ( MTBF + MTTR )

フォールトレラント

コンピュータが故障した場合でも、システムを停止させない設計

直列システムと並列システムについて

直列システム

複数の装置が直列に接続されたシステム
代表例として『シンプレックスシステム』がある。

直列システムの稼働率 = 装置Aの稼働率 × 装置Bの稼働率

並列システム

複数の装置が並列に接続されたシステム
代表例として『デュアルシステム』や『デュプレックスシステム』がある。

並列システムの稼働率 = 1 - (1-装置Aの稼働率)×(1-装置Bの稼働率)

複合システム

複数の装置、もしくは複数のシステムを部品として組み合わせて作る、より大きなシステムの一つ

バスタブ曲線

装置の故障と時間経過の関係を表した曲線



ITパスポート試験の対策事項(これだけは覚えよう!)

・ハードディスクの多重化における『ストライピング』、『ミラーリング』は特に重点的に学習しておきましょう!

・システムの評価指標は語句の意味、内容を確実に理解するようにしましょう!

・システムを構成する装置の配置方法については、簡単な稼働率の計算問題があります。確実に算出できるようにしておきたいところです。

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