ITパスポートの【ストラテジ系】の【経営戦略マネジメント】に関する重要な語句や事業戦略などについて引き続きまとめていきます。
【経営戦略マネジメント】の企業戦略『SWOT分析』、『PPM』についてしっかり理解した上で、経営戦略の重要な語句や、事業戦略などについて重要な項目を身につけていきましょう!
過去のITパスポート試験の問題でも『ストラテジ系』の出題範囲では、前回の企業戦略の項目も含め、比較的多く出題される内容となっていますので、確実に覚えるようにしましょう。
コトラーの競争戦略
市場シェアの大きさによって、企業を『リーダ』、『チャレンジャ』、『フォロワ』、『ニッチャ』の4つに分類する理論で、各分類ごとに取るべき戦略を明確にしてあります。
リーダ
・業界でトップシェアを持つ企業
・市場シェアをさらに拡大するのではなく、市場規模自体を拡大し、大きな利益を得ることに注力する必要があります。
チャレンジャ
・業界で第2位以下の企業
・業界トップの『リーダ』から市場シェアトップを奪うことが目標
・『リーダ』と差別化した戦略で勝利を目指す必要があります。
フォロワ
・業界で第2位以下の企業
・『リーダ』に勝負を挑む、『チャレンジャ』のようなリスクを負わない企業
・『リーダ』、『チャレンジャ』の成功事例を真似することにより、研究開発などのコスト低減を行い、高い利益を生み出すことに注力する企業です。
ニッチャ
・ニッチな市場(市場の隙間)を狙うシェアの低い企業
・売る商品や販売経路などを限定して、特定の領域に経営資源を集中させる。
・極力『リーダ』との競合することを回避しながら戦う企業
M&A(会社の買収・合併)
買収先の会社の一定数以上の株式を購入することにより、会社を所有する権利を得る事が可能です。
一から会社を作ることなく、短時間で自社に必要な事業を手に入れることが可能となります。
アライアンス(会社の同盟)
企業同士が提携することによって『双方の得意分野を相互に補完できる』、『事業投資の負担を分担できる』メリットがあります。
『M&A』と違って多額の資金を必要とせず、リスクを抑えた状態で協力体制を作ることが出来る。
デメリットとしては専門技術やノウハウが相手企業に流出するリスクを負う必要がある。
ジョイントベンチャ
複数の企業が共同出資して作った会社
アライアンスの事例の一つとされている
その他の関連用語
TOB(株式公開買付け)
会社の経営権の取得を目的とした株の買い付けを公表して行うこと
MBO(経営陣による自社買収)
経営陣が自らの資金で自社を買収して、経営権を取得すること
アウトソーシング(外部委託)
自社の業務を他社に外注すること
IPO(新規株式公開)
株式を証券取引所に上場すること
資本提携
企業同士がお互いの株式を持ち合って、協力関係を強化すること
・コトラーの競争戦略については、各分類の立場や取るべき戦略についてきちんと理解しましょう!
・企業同士のつながりについては、語句と内容を一致させて覚えるようにしましょう。
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