ITパスポートの【ストラテジ系】の【経営戦略マネジメント】の事業戦略および経営管理システムについて学んでいきたいと思います。
今回学習する項目はITパスポート試験でよく出題される語句の中でも、かなり出題頻度が高い『英字3文字』の語句が多くなっています。
しかし、用語の定義をしっかり学習するだけでもかなりの効果が期待されますので、しっかりと理解していきましょう。
事業戦略について
BSC:バランススコアカード(Balanced Scorecard)
『財務』、『顧客』、『業務プロセス』、『学習と成長』の4つの視点から業績評価を行う手法
経営状況の評価基準に財務以外の視点を取り入れているのが、最大の特徴。
顧客:お客様の視点から評価する
業務プロセス:製品の品質や業務内容から評価する
学習と成長:従業員と会社の能力から評価する
CSF:重要成功要因(Critical Success Factors)
戦略目標を達成するために必要となる具体的な要因
『定性的』といわれる数字で表すことのできない項目をCSFで設定します。
KPI:重要業績評価指数(Key Performance Indicator)
戦略目標の達成状況を表す指数
『定量的』といわれる数字であらわすことのできる項目をKPIで設定する。
経営管理システムについて
ERP:企業資源計画(Enterprise Resource Planning)
経営資源(ヒト、モノ、カネ、情報)を統合的に管理する手法
各部署や各業務を統合的に管理する目的として、情報の一元化をおこない、縦割りになっていた業務を統合管理することが可能となる。
CRM:顧客関係管理(Customer Relationship Management)
顧客と良好な関係を築くことで、長期的な利益を得る手法。
既存顧客と良好な関係を築くために顧客の個人情報や購買履歴を一元管理することで、セールス、マーケティング、カスタマーサポートいった顧客と接点のある部門で顧客情報を共有することが出来、結果的に顧客ごとに最適なサービスやアフターケアが可能となる。
SFA:営業支援システム(Sales Force Automation)
主に営業部門で使用される営業のノウハウを共有するためのシステム
各営業担当者の持っている営業情報を一元化出来るので、より効率的に営業活動を行うことが出来るようになる。
SCM:供給連鎖管理(Supply Chain Management)
社内だけではなく、社外も含めた調達、生産、販売などのプロセス全体の最適化を行う手法
SCMを使うと企業同士を鎖のようにつなげて、供給プロセス全体の最適化ができる。
結果的に在庫数を最適な状態に保つことができたり、より効率的に企業同士が連携が可能となる。
その他の関連用語
ナレッジマネジメント
個人の知識や情報を組織全体で共有すること
TOC:制約条件理論(Theory Of Constraint)
全体のパフォーマンスが特定のボトルネックによって制限されているとゆう理論
ボトルネックを解消することで、全体のパフォーマンスを上げることが可能となる。
・BSC(バランススコアカード)における『CSF』、『KPI』の活用方法を理解し、語句の重要性を理解しよう!
・経営管理システムにおいては特に『CRM:顧客関係管理』、『SCM:供給連鎖管理』については、ITパスポート試験での語句選択の場面でよく目にします。語句の意味をしっかりと把握しておきましょう。
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